概要

一般社団法人 保健医療福祉情報システム工業会
Japanese Association of Healthcare Information Systems Industry

JAHIS(ジェイヒス)
 
   
 平成 6年 4月21日 日本保健医療情報システム工業会として発足
 平成10年 5月25日 保健医療福祉情報システム工業会に名称変更
 平成22年 7月 1日 一般社団法人 保健医療福祉情報システム工業会 設立
   
保健医療福祉情報システムに関する技術の向上、品質および安全性の確保、標準化の推進を図ること
により保健医療福祉情報システム産業の健全な発展と国民の保健・医療・福祉に寄与し、もって健康
で豊かな国民生活の維持向上に貢献すること。
   
 1)生活者の重視  
   高齢社会の到来によって保健・医療・福祉をめぐる状況は大きく変化しており「個々の生活者
   を地域で包括的にケアする」仕組み作りが求められております。
   JAHISはこの観点から、これまでの主として医療施設を対象としたシステムから、最終的
   なサービスの受け手である、生活者にまで目を向けたシステムへと活動対象の拡大を図ります。
   
 2)標準化の推進  
   保健・医療・福祉の連携は、それぞれのサービス提供者の間で関連する情報を共有することが
   必須です。これを実現するため、異なるシステム間においても情報の連携と共有を可能とする
   標準化されたシステムを提供することは、われわれ産業界への期待です。
   標準類の策定と普及推進を目指すことはJAHISの最も大きな使命のひとつと考えます。
   JAHISが策定する標準類は、システムの相互運用性を確保した上で、多様化するユーザー
   ーズをカバーするとともに各種製品やサービスの提供を可能とし、ユーザの利便性を向上しま
   す。標準類の策定と普及推進にあたっては、国内外の標準化団体との協調を考慮して進めてい
   きます。
   
 3)産官学の協調  
   標準化をはじめとして、保健・医療・福祉の分野では産業界だけで成し得ることが困難なこと
   も多くあります。このため、サービスの最終的な受け手である生活者とこれにサービスを提供
   する保健医療関係者のニーズを中心とし、産官学がそれぞれの役割を演じつつ協調してこれに
   あたることが重要です。この中で、JAHISは主に技術的観点に立脚してその役割を果たし
   ていきます。
   
 4)産業界の健全な発展  
   使いやすく、安全な情報システムは、その価値が医療経済の中で正当に評価され、健全な競争
   のもとに、ビジネス商品として定着してはじめてその使命を果たすことができます。
   JAHISはこの実現に向けて努力します。
   
 <当面の課題と対応>  
 1)JAHISの役割  
   JAHISの重要な役割は、共通基盤の確立です。
   この共通基盤の上に各企業独自の創意工夫で商品を展開し、健全な競争を行って、業界全体で
   ニーズの多様化に対応し、また、ユーザの利便性拡大を可能としていきます。
   共通基盤確立の課題と対応は以下の通りです。
   
  (1)技術規準策定の推進
     保健医療福祉情報システムのあるべき姿を実現するための共通基盤として、技術規準の策
     定は最も重要な課題です。JAHISはユーザ、学識経験者および行政と密接に連携をと
     りながら、技術基準の策定を推進します。
   
  (2)安全性・信頼性技術の開発推進
     保健医療福祉情報システムは、国民の健康に密着するものであり、その安全性・信頼性の
     確保は重要です。特に、保健・医療・福祉は包括的サービス実現の方向にあり、多くの機
     関・施設が情報を共有する環境となるためプライバシー保護など情報セキュリティの確保
     も重要な課題です。JAHISは、保健医療福祉情報システムにおけるセキュリティ確保
     の標準化を積極的に推進するとともに、その品質保証を推進します。
   
  (3)制度、環境改善への働きかけ
     現状の保健・医療・福祉をめぐる制度や社会的コンセンサスは、情報を取り扱う手段とし
     て必ずしも情報システムを想定していません。
     また、他の産業では情報化は競争力の確保のための手段として大きく進展してきています
     が、保健・医療・福祉の領域では公共性を重視するため、状況が大きく異なっており、情
     報システムに対する価値は必ずしも正当に評価されているとは言えない状況にあります。
     JAHISは、このような制度や経済評価の改善を目的として活動を行います。
   
  (4)国際協調の推進
     共通基盤の確立には、国際的な協調も重要となります。JAHISは、海外団体と緊密に
     情報交換を行い、重複を避けた効率的な作業の推進や利害の調整を行っていきます。
   
  (5)産官学協調体制の推進
     保健・医療・福祉の分野における情報化の推進は、産業界だけで成し得ることが困難なこ
     とも多くあります。このため、産官学がそれぞれの役割を演じつつ、協調して事に当たる
     ことが重要です。
     特に、技術規準の策定や維持を行い、また国際協調を行うための標準化推進組織の設立が
     望まれます。
     JAHISは、その設立を支援するとともに、その活動についても積極的に寄与して行き
     ます。
   
 2) ユーザへの提言  
   保健医療福祉情報システムは、広くユーザに導入されてはじめてその効果が期待できます。
   保健・医療・福祉の領域ではその特殊な環境のために、他の産業で生じている情報システム商
   品に対する事業環境の変化が反映されにくい状況にあります。
   JAHISは、この商況を改善するため、これらの点についてユーザの理解を求めて行きます。
   
 3) 行政への提言  
   保健・医療・福祉分野の情報化を促進する上での行政の役割については、すでに多くの報告書
   で述べられており、この実行を期待するところです。
   JAHISは、特に以下の点について、行政に理解を求めて行きます。
    (1)社会保険制度運営のシステム化対応の推進
    (2)情報セキュリティに関する社会的コンセンサス作りの推進
    (3)情報化に適した制度、環境の改善
    (4)保健医療福祉情報システム専門技術者の養成
    (5)産官学協調体制の推進
 
  1.保健医療福祉情報システム技術の向上および品質・安全性の確保に関する調査・研究並びに
    業界・ユーザへの普及
  2.保健医療福祉情報システムの標準化とその普及への技術的視点からの参画
  3.業界の健全な発展を目的とする政策・制度等に関する意見具申
  4.研究会、講演会、研修会、展示会等を通じた知識の交流と普及
  5.海外との交流、国際協調の推進
  6.保健医療福祉情報システム工業統計の整備
  7.政府の政策への協力(委託事業、補助事業等)
  8.法令、基準等の周知徹底
  9.その他
 
    ・本会の趣旨に賛同する保健医療福祉情報システム提供者およびこれに関連する事業を営む
     法人
    ・主な業種:コンピュータメーカ、システムインテグレータ、ソフトハウス、画像システム
     メーカ、光ディスク・ICカード・光カード及び関連機器メーカ、医療機器メーカ、情報
     処理サービス会社、その他
    ・会員種別と年会費および入会金
    ・入会の手続き
 
     入会案内
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