JAHIS2030ビジョン

ー健康で豊かな国民生活を支える保健医療福祉情報システムの実現を目指してー
 

 我が国の総人口は2008年の1億2,808万人(国勢調査)をピークに減少が進んでいます。さらに、高齢者の増加と生産年齢人口の減少が同時に進行する中、2023年の高齢化率(総人口に占める65歳以上人口の割合)は世界に例を見ない水準である29.1%に達しており、今後も増加の一途を辿る見込みです(内閣府令和6年版高齢社会白書)。
 
 そのような状況に対して、厚生労働省「2040年を展望した社会保障・働き方改革本部」では人口減少時代の生産性の向上を目的に「総就業者数の増加」と「より少ない人手でも回る医療・福祉の現場」の実現に向けた検討を進めています。また、人生100年時代に対応した給付と負担の見直し等による社会保障の持続可能性の確保を進めるとともに「健康寿命延伸プラン」、「医療・福祉サービス改革プラン」を推進しています。
 
 このような我が国の課題に対応していくためには情報技術の活用が必要であることから、2019年9月に厚生労働省「データヘルス改革推進本部」において、データヘルス改革が目指す未来として「ゲノム医療・AI活用の推進」、「自身のデータを日常生活改善等につなげるPHRの推進」、「医療・介護現場の情報利活用の推進」、「DBの効果的な利活用の推進」の4つの取り組みを進めていく方向を示しました。
 
 そして2022年5月には「医療DX令和ビジョン2030」が提言され、現在は行政や医療機関での情報の伝達や共有をよりスピーディに効率を良くしていくために医療DXの推進に関する工程表に基づき、「全国医療情報プラットフォームの構築」などの基盤の構築とその段階的な活用が始まったところです。
 
 JAHISはこれまで保健医療福祉情報システムの将来ビジョンを検討し、定期的に会員・関連団体・関連機関に提示してきました。5年前には「2030ビジョン」を発刊し、今回はこの5年間で進められた政府施策とその成果や国民の生活環境の変化を全国医療情報プラットフォームの全体像を中心に加味し、検証を深め、その解像度を高めつつ、JAHIS創立30周年の節目の年を機として「2030ビジョン(改訂版)」を発刊いたしました。
した。
 
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   JAHIS 2030ビジョン ~データ循環型社会の実現に向けて~

  



  

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