JAHIS標準006-00
バイタル・データ通信仕様(V1.0 part1)

概要

急速に高齢化が進行する社会を迎える中で、壮年者や高齢者自身が積極的に健康づくりや健康管理を行うことにより、寝たきりにならず、健康で快適な生活が送れるようにすることが重要である。
また、不幸にして体調不良が訪れた場合に備えて、地域の保健・医療・福祉の連携がとれた情報やケア体制の整備が重要になる。 このような状況下で、保健・医療・福祉の分野における、在宅の壮年者や高齢者を支援する情報システムとして、在宅健康管理・指導、疾病兆候早期発見、介護者の健康管理、遠隔医療等々が必要となる。 今後の技術進歩や市場の成熟により多種多様の情報システムが市場に出現し、その中から目的に合せて、宅内機器やセンターシステムを自由に選択したくなる時代が来ると予想される。その際、システム導入者が制約なくセンターシステムを構築したり、利用者が目的や効果、嗜好に応じて宅内機器を自由に選択できる為には、システム間や宅内機器間等でデータの互換性が保たれる、すなわち標準化が必須となる。 更に、一層の市場の成長を図るためには、この標準化により市場参入が容易になり、適正な競争の下で、装置の低価格化が進むことが期待される。 本規約は、こうした状況を踏まえ、第一ステップとして、宅内制御装置(センターとの間でデータの送受信を行う装置)とバイタルセンサ・アダプタ(血圧、体温などの測定データを測定・蓄積する装置)間における通信手順、データ形式の標準化を行った。
  -V1.0 part 1の範囲- V1.0 part 1は、バイタルセンサ・アダプタから宅内制御装置への通信手順・データ形式(上り電文)、および宅内制御装置からバタルセンサ・アダプタに対して蓄積されている測定データ等を要求するための通信データ(下り電文)を標準化したものである。 これからも、引き続き宅内制御装置からバイタルセンサ・アダプタに対する各種の制御や、センターシステムと宅内制御装置間の通信規約の標準化を予定しています。関係各位のご指導をお願いいたします。
在宅ケア支援システム検討WG
平成13年7月

目 次

はじめに
第1章 在宅ケア支援情報システム
第2章 在宅ケア支援情報システムでの標準化点
第3章 バイタル・データの転送に関する必要条件
第4章 データ通信仕様
第5章 下り電文フォーマット
第6章 上り電文フォーマット
第7章 まとめ
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