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ま え が き
平成22年5月に高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)により発表された「新たな情報通信技術戦略」では、その重点施策として「全国どこでも過去の診療情報に基づいた医療を受けられるとともに、個人が健康管理に取り組める環境を実現するため、国民が自らの医療・健康情報を電子的に管理・活用するための全国レベルの情報提供サービスを創出する。このため、第一段階として、個人が自らに対する調剤情報等を電子的に管理する仕組みを実現する。」とされている。その具体的な取り組みの1つとして「どこでもMY病院」構想が挙げられ、平成22年8月以降、IT戦略本部における医療情報化に関するタスクフォースにより、実現についての議論がされてきた。
「どこでもMY病院」構想においては、調剤情報等を表すものとして患者個人が管理する「お薬手帳」に着目しているが、電子的に管理する場合、標準化された情報を使用することが必要であり、「電子版お薬手帳」の情報の標準化が課題であった。
本仕様書は、JAHISが「電子版お薬手帳データフォーマット仕様書」としてそのデータセットを検討し、技術文書としてまとめたものである。
さらに、紙媒体のお薬手帳における調剤報酬点数の算定要件として記載すべき項目を出力できるよう、不足していた項目を追加したものが本書(Ver.1.1)である。
本仕様書が「どこでもMY病院」構想の推進、ひいては患者の医療安全の向上、保健医療福祉サービスの向上を目指す医療情報標準化に多少とも貢献できれば幸いである。
2013年9月
一般社団法人 保健医療福祉情報システム工業会
医事コンピュータ部会 調剤システム委員会
目 次
1. はじめに... 1
2. 対象範囲... 2
3. 留意事項... 2
4. CSV形式によるデータフォーマット仕様... 3
4.1 バージョン情報... 3
4.2 ファイルレイアウト... 3
4.2.1 ファイル形式... 3
4.2.2 データの型... 3
4.2.3 コード... 3
4.2.4 ASCIIコード... 4
4.2.5 注意事項等... 4
4.2.6 レコード出力順... 5
4.2.7 各種レコード情報... 7
4.2.8 各種レコードレイアウト... 7
4.2.9 補足... 14
別表 各種コード表... 15
付録1 お薬手帳イメージと出力データ例... 17
付録2 作成者名簿... 22