JAHIS技術文書07-101
Arden Syntaxの調査

ま え が き
 
 医療情報システムの将来の発展方向の一つに,医療安全の向上やEBM (Evidence-based Medicine,根拠に基づく医療)の支援を目的とした診療意思決定支援システムがある。診療意思決定支援システムは,1980 年代の人工知能の研究開発ブームの火付け役として実用化への道が模索されてきたものである。昨今の医療安全やEBM支援といったニーズの上昇に加えて,診療記録の標準化の進展やハードウェア・ソフトウェアの発達を考えると,診療意思決定支援システムの実用化を再度検討する時期にきていると考えられる。

 保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)は,このような医療情報システムの発展方向を見据え,診療支援システム委員会において,過去に検討されてきた診療意思決定支援システムの調査を開始した。先ず,現在Helath Level 7(HL7)で標準化されている医療知識記述方法Arden syntax の調査から取り組むこととした。本書では,主に, ArdenSyntax Version 2.1 の翻訳結果を示す。本書が,Arden Syntax の理解の一助となり,診療意思決定支援システム実用化に多少なりとも貢献できれば幸いである。
 
2007年8月
保健医療福祉情報システム工業会
診療支援システム委員会
目 次
1. はじめに   ..... Ⅰ
2. 診療意思決定支援システムとArden Syntax   ..... Ⅰ
 2.1 診療意思決定支援システムとは   ...... Ⅰ
 2.2 Arden Syntax とは   ...... Ⅱ
3. 標準単語翻訳表   ..... Ⅳ

付録. 作成者名簿(五十音順)   ..... Ⅶ

[資料]
Arden Syntax for Medical Logic Systems Version 2.1 和訳   .... Ⅷ
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