JAHIS技術文書15-105


JAHIS院外処方せん2次元シンボル記録条件規約 Ver.1.2

注意:この標準類は旧版です。最新版はこちらをご覧ください。


ま え が き

 

国内において2次元シンボルを出力した院外処方せんが出回り始め、それぞれ異なるインターフェース仕様では、調剤システム作成会社は異なる仕様に対してそれぞれ対応する必要があった。それにより特定の薬局への患者の誘導や調剤過誤を起こしかねないことが危惧されていた。

院外処方せんの情報を電子化することにより、①院外処方せんの改ざん検知、②調剤過誤の防止、③正確な点数計算、④調剤薬局における事務効率の向上が図れ、また、標準化することにより医科システム作成会社、調剤システム作成会社各社の開発効率を向上でき、国民の保健・医療・福祉の改善に寄与することを目的として、2003年より医事コンピュータ部会調剤システム委員会処方情報分科会が中心となり、社団法人日本薬剤師会と意見交換を行いながら、検討を行ってきた。

 

本規約は、下記の前提条件の下、調剤システム委員会処方情報分科会が、社団法人日本薬剤師会とともに、データセット項目の検討を行い、2003年に「処方せんデータ標準化インターフェース仕様書」として取りまとめ、医科システム委員会および、歯科システム委員会の確認を経てこれまで使用されていた、「処方せんデータ標準化インターフェース仕様書-2次元シンボル対応-「同【第2版(Version 2)】」を基に、技術文書としてまとめたものである。

<前提条件>

①  院外処方せんに記載されていない情報をデータに含めないこと。
②  患者を特定の薬局に誘導するようなデータフォーマットとならないこと。
(処方された医薬品については、医薬品名称、または統一されたコードにて記載し、復元可能なこと)

本規約Ver.1.2では、平成28年4月診療報酬改定対応として、残薬確認欄レコードの追加および、備考レコードで医師の指示による分割を指定できるよう備考種別の値を追加した。
また、「3.2 ファイルレイアウト」において説明が不足している部分があったため、見直しを行い、データ型の説明や注意事項の追加等を行った。(特にファイルレイアウトの変更や、記録する文字コードを変更するものではない)

なお本規約の改版は、調剤システム委員会での議論や会員からの要求を受けて、実務グループとして調剤標準化分科会(処方情報分科会より引継ぎ)が担当する。

本規約が医療資源の有効活用、保健医療福祉サービスの連携・向上を目指す医療情報標準化とデータ交換円滑化に多少なりとも貢献できれば幸いである。

 

2016年3月
一般社団法人 保健医療福祉情報システム工業会
医事コンピュータ部会 調剤システム委員会


目 次

1.はじめに... 1
 1.1 目的... 1
 1.2 注意事項... 1
2.2次元シンボルについて... 2
 2.1 2次元シンボルの種類について... 2
 2.2 印字位置について... 2
 2.3 2次元シンボルの分割について... 2
 2.4 2次元シンボルの大きさについて... 2
 2.5 FAX受信について... 2
3.CSV形式による標準化インタ-フェース仕様... 3
 3.1 バージョン情報... 3
 3.2 ファイルレイアウト... 3
  3.2.1 ファイル形式... 3
  3.2.2 データの型... 3
  3.2.3 №コード... 3
  3.2.4 ファイル終端... 3
  3.2.5 ASCIIコード... 4
  3.2.6 注意事項等... 4
  3.2.7 レコード出力順... 4
  3.2.8 各種レコード情報... 5
  3.2.9 各種レコードレイアウト... 6
付録―1.各種コード表... 17
付録―2.参考資料... 21
付録―3.作成者名簿... 27
 

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