|
会員ログイン |
また、依然として本実装ガイドの8章に取りまとめた課題が残っており、そのままで実際の運用が行えるものではありませんので、課題解決後の実装に向けた予備的な検討にご利用ください。
ま え が き
上記により、制度上は電子処方箋の実施が可能となったが、実際に運用を行うためには相互運用性を確保するための様々な実装上のルール作りが必要となる。参画するアクタも医療機関、薬局、電子処方箋管理サービス事業者と多岐にわたるため、それらアクタの関係性を整理し、ワークフローの精緻化、メッセージ内容の詳細化を行う必要がある。
そこで、一般社団法人 保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)では医療システム部会を中心として関係する部会と協力して電子処方箋実装ガイド検討タスクフォースと、その配下に5つのWGを編成し、2017年5月に「電子処方せん実装ガイド Ver.1.0」を制定した。
その後、2018年7月に厚生労働省から「電子処方箋CDA記述仕様 第1版(平成30年7月)」が公開されたため、それをベースとするための改版を行い、2018年10月に「電子処方箋実装ガイドVer.1.1」を制定した。
その後、厚生労働省より令和2年4月30日付通知「電子処方箋の運用ガイドラインの一部 改正について(通知)」にて「電子処方箋の運用ガイドライン第2版」が公表されたため、この度それに対応した「電子処方箋実装ガイドVer.1.2」を制定するものである。
処方箋記載事項は今後の診療報酬改定の際に見直しが行われる可能性があるため、CDA記述仕様の内容についても見直しの内容によっては適宜修正が必要となる。また、政府のデータヘルス集中改革プランでは、ACTION2にてオンライン資格確認の基盤を活用した電子処方箋の運用が検討されており、電子処方箋実装ガイドの見直しも必要になると考えられることから、今後も適切なタイミングで継続的に改訂を実施していく予定である。
2021年2月
一般社団法人 保健医療福祉情報システム工業会
医療システム部会 相互運用性委員会
電子カルテ委員会
セキュリティ委員会
医事コンピュータ部会 医科システム委員会
歯科システム委員会
調剤システム委員会
保健福祉システム部会 地域医療システム委員会
目 次
2. 概要... 5
3. 主な用語... 6
4. 共通編... 11
4.1 対象範囲... 11
4.2 アクタ間トランザクション... 12
4.3 相互運用性要件... 17
4.4 セキュリティ要件... 18
5. 医療機関編... 27
5.1 概要... 27
5.2 前提および制約... 27
5.3 アクタに求められる機能... 28
5.4 詳細内容... 28
5.5 留意事項... 41
6. 薬局編... 43
6.1 概要... 43
6.2 前提および制約... 43
6.3 アクタに求められる機能... 43
6.4 詳細内容... 43
6.5 留意事項... 53
7. 管理サービス編... 54
7.1 概要... 54
7.2 前提および制約... 55
7.3 アクタに求められる機能... 56
7.4 インターフェース一覧... 56
7.5 各インターフェースの詳細... 57
7.6 留意事項... 76
8. 今後の課題... 78
8.1 運用ガイドラインに関する課題... 78
8.2 CDA記述仕様に関する課題... 78
8.3 その他の課題... 78
9. 付録... 80
9.1 「CDA記述仕様」補足資料... 80
9.2 引用規格、引用文献... 103
9.3 作成者名簿 104