JAHISデータ互換性実証実験2023実施結果

相互運用性委員会(データ互換性専門委員会)では、2023年度のデータ互換性実証
実験(以下、実証実験)を以下の要領で実施いたしました。 

実施期間
 2024年2月19日(月)~2月22日(木)

実施場所
 参加会社事務所(リモート参加)

実施テーマ
 患者情報、診療情報提供書に取り組みました。

 今回の主なトピックは以下の通りです。

 (1)患者情報
    - 基本データセットのデータ項目をHL7 FHIR の Patient リソース(患者情報)
      にマッピングし、JSONファイルでエクスポート
    - HL7 FHIR の Patient リソース(患者情報)のJSONファイルをインポート

 (2)診療情報提供書
    - 以下の各種情報に対応するHL7 FHIRのリソースを1つのJSONファイルとして
      エクスポート
     ・患者情報
      基本データセットのデータ項目をHL7 FHIR の  Observation リソース(身体
      所見、感染症)にマッピングし、JSONファイルでエクスポート
     ・病名情報
      基本データセットのデータ項目をHL7 FHIR の Condition リソース(傷病名・
      主訴)にマッピングし、JSONファイルでエクスポート
     ・紹介情報
      基本データセットのデータ項目をHL7 FHIR の Practitioner リソース(医師)、
      Organization  リソース(医療機関、診療科)にマッピングし、JSONファイル
      でエクスポート
     ・文書情報
      HL7 FHIR の Composition リソース(文書構成情報)、Bundle(文書情報)
      をJSONファイルでエクスポート

 (3)その他
    - 審査支援システムのクラウド化による実験への完全リモート参加
    - 審査支援システムのHL7 FHIR対応
 
 実施シナリオや実験方法等の詳細については、下記のリンク先の説明資料をご参照ください。

  ・共通編         ・患者情報(基本情報)         ・患者情報(身体情報)          ・病名情報
     
  ・紹介情報(医師)     ・紹介情報(医療機関、診療科)      ・文書構成情報     ・文書情報

参加会社
 エクスポートは(株)ソフトウェア・サービス、日本アイ・ビー・エム(株)、日本電気(株)
 の3社でした。インポートは日本アイ・ビー・エム(株)の1社でした。

合格基準
 エクスポートはテーマごとの必須シナリオについて審査に合格することとしました。
 インポート(患者情報)は2社分の審査に合格することとしました。

実施結果
 参加した全テーマについて全社合格しました。

 


実験の進め方様子
 今年度も全員リモートで参加しました。Web会議を活用し、ヘッドセット越しに会話を
 しながら審査しました。
 エクスポート審査では、HL7メッセージに含まれる基本データセットのデータ項目が電
 子カルテから正しくエクスポートされているかチェックするため、審査表に表示された
 HL7メッセージの項目値と電子カルテDBの内容を順に突き合わせていきます。
 インポート審査では、HL7メッセージに含まれる基本データセットのデータ項目が電子
 カルテに正しくインポートされているかチェックするため、審査表に表示されたHL7メ
 ッセージの項目値と電子カルテDBの内容、電子カルテ画面での表示内容を順に突き合わ
 せていきます。

HL7 FHIRのメッセージ例
 以下は実証実験で使用したHL7 FHIRのJSONファイル例です。

 


今後について
 実証実験で見つかった課題について対応を検討し、来年度以降の実証実験に反映してい
 きます。また、現在公開中のHL7メッセージ生成支援ツールに今回のシナリオを追加し
 ます。


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