JAHIS実証実験2014実施結果

相互運用性委員会(データ互換性専門委員会)では、2014年度の実証実験を下記の要領で実施いたしました。

■実施期間
 2014年9月16日(火)~ 9月20日(土)

■実施場所
 横浜産貿ホール マリネリア(IHE-J コネクタソン2014会場)
 

■実施テーマ
 患者基本情報、オーダ情報(注射)、生理検査の3テーマに取り組みました。
 

 今回の主なトピックは以下の通りです。

  1)JAHIS注射データ交換規約Ver.2.0Cの改版内容の検証
   -IN1セグメントの採用
   -頓用適用回数、タイミング、投与期間の表現見直し
   -JHSI表のコーディングシステム名の見直し

   -用法種別のJHSI表の新規定義

  2)JAHIS生理検査データ交換規約Ver.2.0に基づく生理検査の実施
   -HL7 V2.5メッセージを使用したアクタ間のソケット通信
   -対象アクタ:OP, OF, MOD, EDM/EDA
   -オーダ情報、ステータス情報、検査結果(波形、付随レポート)
   -心電図検査フローを例に実証実験

  3)Web審査支援ツールの改善 

   -参加者、審査員間のコメントの「未読」ステータス対応
   -参加者、審査員間のコメントの最大長の拡大(1KB程度)
   -審査一覧で選択したシナリオ、テーマのアップロード、ダウンロード対応
   -生理検査の対戦管理機能

 実施シナリオや実験方法等の詳細については、下記のリンク先の説明資料をご参照ください。

  ・共通編  ・患者基本情報  ・オーダ情報(注射)  ・生理検査
 

■参加会社

 データ互換性は、(株)ソフトウェア・サービス、日本アイ・ビー・エム(株)、日本電気(株)、
 (株)日立製作所、富士通(株)の5社でした。
 生理検査は、日本電気(株)、日本アイ・ビー・エム(株)、日本光電工業(株)、フクダ電子(株)、
 (株)日立製作所、富士通(株)の6社でした。
 

■合格基準

 ・データ互換性は、テーマごとの全シナリオについて、エクスポート審査および3社分のインポート審査に合格
  することとしました。
 ・生理検査は、JAHISで公開されているHL7ツールでのチェックと審査員による目視によるチェックで問題ない
  場合に合格することとしました。
 

■実施結果

 参加したシナリオについては全社合格でした。
 

■実証実験(データ互換性)の様子

 審査員が参加会社の担当者とやり取りしながら審査をしているところです。

image1
 
↑HL7メッセージに含まれる基本データセットのデータ項目が電子カルテに正しくインポートされているかチェックするため、審査表に表示されたHL7メッセージの項目値と電子カルテ画面での表示内容を順に突き合わせていきます。画面の他、DBの内容とも突き合せます。
 
■実証実験(生理)概念図
 生理検査については下図のような構成で各社間データ交換し、規約の妥当性を検証しました。
    実証実験(生理)概念図
 
 
■Web審査支援ツールの画面例
 下図は実証実験期間中のある時点でのあるシナリオの審査状況を表示した画面です。
    image3
 

下図はその時の審査状況を対戦表形式で表示した画面です。

    image4
下図は生理検査の対戦一覧を表示した画面です。
    image5
■今後について
 実証実験で見つかった課題について対応を検討し、必要に応じて基本データセットガイドラインや生理検査
 データ交換規約等のJAHIS標準類に反映していきます。
 また、現在公開中のHL7メッセージ生成支援ツールに今回のシナリオを追加する予定です。

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