JAHISデータ互換性実証実験2021実施結果

相互運用性委員会(データ互換性専門委員会)では、2021年度のデータ互換性実証実験
(以下、実証実験)を以下の要領で実施いたしました。 

実施期間
 2022年2月17日(木)~2月21日(月)

実施場所
 参加会社事務所(リモート参加)

実施テーマ
 患者情報、処方情報、注射情報に取り組みました。

 今回の主なトピックは以下の通りです。

 (1)患者情報
    - 基本データセットのデータ項目をHL7 FHIR の Patient リソース(患者情報)、
      Observation リソース(身体所見、感染症)にマッピングし、JSONファイルで
      エクスポート
 (2)病名情報
    - 基本データセットのデータ項目をHL7 FHIR の Condition リソース(傷病名・
      主訴) にマッピングし、JSONファイルでエクスポート      
 (3)処方情報
    - 基本データセットのデータ項目をHL7 FHIR の MedicationRequest リソース
     (現在の処方・現投薬情報)にマッピングし、JSONファイルでエクスポート
 (4)その他
    - 審査支援システムクラウド化による実験への完全リモート参加
    - 審査支援システムのHL7 FHIR対応

 実施シナリオや実験方法等の詳細については、下記のリンク先の説明資料をご参照ください。

    ・共通編    ・患者情報(基本情報)   ・患者情報(身体情報)

    ・病名情報   ・処方情報


参加会社
 株式会社ソフトウェア・サービス、日本アイ・ビー・エム株式会社、日本電気株式会社の
 3社でした。

合格基準
 テーマごとの必須シナリオについて、エクスポート審査に合格することとしました。
 インポート審査は行いませんでした。

実施結果
 参加した全テーマについて全社合格しました。

 


実験の進め方様子
 今年度は全員リモートで参加しました。Web会議を活用し、ヘッドセット越しに会話をしな
 がら審査しました。
 審査では、HL7メッセージに含まれる基本データセットのデータ項目が電子カルテから正し
 くエクスポートされているかチェックするため、審査表に表示されたHL7メッセージの項目
 値と電子カルテDBの内容を順に突き合わせていきます。

HL7 FHIRのメッセージ例
 以下は実証実験で使用したHL7 FHIRのJSONファイル例です。

 


今後について
 実証実験で見つかった課題について対応を検討し、来年度以降の実証実験に反映していきま
 す。また、現在公開中のHL7メッセージ生成支援ツールに今回のシナリオを追加する予定
 です。


ページトップへ