会長挨拶

 一般社団法人保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)
会長の鈴木正範です。

 JAHISは、1994年の設立以来、約30年にわたり、
医療情報システムの標準化を中核として、政策提言や関係機関
との連携を通じ、我が国の医療・介護・福祉分野における情報
化を支えてきました。電子カルテ、検査、処方、放射線等に関
する各種標準やガイドラインの整備は、医療現場の効率化と安
全性向上に寄与するとともに、現在進められている医療DXの
基盤となっています。

 我が国の医療は、少子高齢化の急速な進行、医療人材の不足、
地域医療の持続性といった深刻な構造的課題に直面しています。
医療提供体制の維持と質の向上を両立させることは、国民生活
を支える上で喫緊の課題となっており、その解決に向けて、国
は、「医療DX令和ビジョン2030」を重要政策として位置
づけています。

 


 全国医療情報プラットフォームの整備、電子カルテ情報の標準化・共有、電子処方箋の普及、PHRの利活用、療報酬改定DXなど、制度とデジタル技術を一体で進める取り組みは、本格的な実装段階に入っています。さらに、画像診断支援、診療支援、業務効率化、医療データ分析など、AI(人工知能)の医療分野への適用も進展しています。AIを医療DXに活かすためには、高品質なデータの確保、標準化、相互運用性に加え、説明可能性やガバナンスの整備が不可欠です。 

 JAHISは2030ビジョンにおいて、「健康で安心して暮らせるデータ循環型社会の実現」を掲げています。これまで培ってきた実績を礎に、標準化を軸としてAIを含む先端技術を適切に取り込み、産業界の知見を結集しながら、医療DXを持続可能な形で社会に定着させ、次代の医療を支える情報基盤の構築に貢献していきます。

 皆様の一層のご支援、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
 



一般社団法人保健医療福祉情報システム工業会
会 長  鈴木 正範

 

 

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