会長挨拶

ー データ循環型社会による「健康で安心して暮らせる社会」の実現へ ー
 


 
   一般社団法人保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)は、1994年に設立され、これまで保健医療福祉情報システムに関する標準化を推進し、その普及啓発に努め、技術の向上、品質及び安全性の確保を図ることにより、保健医療福祉情報システム産業の健全な発展と健康で豊かな国民生活の維持向上に貢献できるよう活動しております。

 皆さまもご存じのとおり、世界に先駆けて超高齢社会を迎えている我が国では、年を重ねても健やかに過ごせる「健康で安心して暮らせる社会」の実現に向けて、様々な課題とまさに今向き合うときが来ております。特に私たち工業会が対象としている「保健医療福祉を取り巻く環境」におきましても、少子高齢化・人口(とくに生産人口)の減少、逼迫する医療費や社会保障制度の持続継続性の確保、更に、新型感染症含め疾病構造の変化等、ひとつひとつの課題をクリアしていかなければなりません。
 
 我が国の行政サイドに目を向けても、2021年10月に発足したデジタル庁において、「デジタル社会が目指すビジョン」の中に、「一人一人の状況にあった健康・医療・福祉サービス」の必要性が真っ先に謳われております。また、厚生労働省におきましても「データヘルス改革」を力強く牽引され、オンライン資格確認や電子処方箋の実装など様々な施策が、同時並行で動き出しています。
 
 われわれJAHISは、健康で豊かな国民生活を支える保健医療福祉情報システムの実現を目指して、「データ循環型社会の実現」をコンセプトに「2030ビジョン」を掲げ、その中で、健康・医療・介護分野のデータを蓄積・循環し利活用することで、データ提供者である国民が利益を享受し、「健康で安心して暮らせる社会」を描き走り出しています。わたくしども産業界においても、社会への貢献が強く求められる時代となっており、JAHISは引続き世の中の変化を捕まえ、社会課題の解決と産業界の発展の為に柔軟に適応していく必要があります。
 JAHISは、今後も各省庁、学会等の関係団体と連携し、その実現に向けて活動を推進してまいります。
 
 皆様の一層のご支援、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。 
 
 
一般社団法人保健医療福祉情報システム工業会
会 長  森田 隆之
 

 

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