JAHIS標準13-007

JAHIS注射データ交換規約Ver.2.0C

注意:この標準類は旧版です。最新版はこちらをご覧ください。


ま え が き

従来HIS(病院情報システム)を中心として、注射薬剤に関する病院内部門システム間のデータ交換において、メーカー間での統一はもとより、同一メーカーにおいても導入ユーザによってその仕様が異なり、多くの手間と時間を要していた。また、看護システム等の部門システムとのデータ交換の必要性が求められ、注射データ交換規約の策定が重要な課題となってきた。そうした状況を踏まえ、一般社団法人 保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)では、広く注射データの交換に活用できる規約をめざし、HL7 V2.5に対応したメッセージの検討を行い、これまで2010年6月に「JAHIS注射データ交換規約 Ver. 1.0」を発行してきた。

この度JAHISにて各JAHISデータ交換規約にて共通的に取り扱われている内容を分冊化した「JAHISデータ交換規約 共通編」を策定することになり、JAHISデータ交換規約 共通編を中心に、「JAHIS処方データ交換規約」等の最新のJAHIS標準との整合性をとりながら、本規約をとりまとめた。

本規約に基づくインターフェースが多くのシステムに実装され、注射データ交換標準化、ひいては医療情報の普及・推進に多少とも貢献できれば幸いである。

2014年1月
一般社団法人 保健医療福祉情報システム工業会
医療システム部会 相互運用性委員会


目 次

1.    はじめに... 1
2.    使用しているHL7について... 2
 2.1      概要... 2
 2.2      メッセージ... 2
 2.3      フィールド... 2
 2.4      メッセージ区切り文字... 2
 2.5      データ型... 2
 2.6      各種コメント... 2
3.    主な用語... 3
4.    JAHIS標準テーブル... 4
5.    注射データ交換規約の対象範囲... 6
6.    注射指示・実施メッセージ構文... 7
 6.1      メッセージ構造... 7
 6.2      注射指示情報通知(RDE/RRE) 8
 6.3      注射実施情報通知(RAS/RRA) 10
7.    関連セグメント詳細... 13
 7.1      AL1 - Patient Allergy Information Segment 患者アレルギー情報セグメント... 14
 7.2      CTI - Clinical Trial Identification Segment 治験識別セグメント... 15
 7.3      ERR - Error Segment エラー情報セグメント... 16
 7.4      IN1 - Insurance Segment 保険セグメント... 17
 7.5      MSA - Message Acknowledgment Segment メッセージ識別セグメント... 24
 7.6      MSH - Message Header Segment メッセージヘッダーセグメント... 25
 7.7      OBX - Observation/Result Segment 検査結果セグメント... 26
 7.8      ORC   Order Common Segment 共通オーダセグメント... 31
 7.9      PV1 - Patient Visit Segment 来院情報セグメント... 47
 7.10    RXA - Pharmacy/Treatment Administration Segment 薬剤/処置 投薬セグメント... 48
 7.11    RXC - Pharmacy/Treatment Component Segment 薬剤/処置 成分オーダセグメント... 54
 7.12    RXE - Pharmacy/Treatment Encoded Order Segment 薬剤/処置コード化したオーダセグメント    57
 7.13    RXR - Pharmacy/treatment route segment 投薬経路セグメント... 70
 7.14    TQ1 - Timing/Quantity Segment タイミング/数量セグメント... 77

付録-1.用法種別、指示内容ごとのフィールドへのセット内容... 83
付録-2.メッセージ使用例... 84
付録-3.作成者名簿... 136

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