JAHIS技術文書13-101
JAHIS地域医療連携のためのIHE ITI適用ガイド 
注意:この標準類は旧版です。最新版はこちらをご覧ください。

「地域医療連携のためのIHE ITI適用ガイド」

平成21年度補正予算において地域における医療課題の解決を図るため交付された地域医療再生基金が二次医療圏を基本とする地域に割り当てられた。続く平成22年度補正予算による地域医療再生基金によって三次医療圏における広域な医療圏における課題解決のために交付された。

こうした広域における医療課題の解決の一つの手段として、地域に点在する複数の医療機関を含む医療福祉分野のITを活用した連携への期待が高まり、全国各地で診療情報の共有を主とする地域医療連携情報システムの導入が検討され運用事例が急速に増加している。

保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)では、地域医療連携情報システムの構築における標準規格の適用が喫緊の課題と認識され本ガイドを策定するに至った。

本ガイドでは、国際的な標準規格である「IHE IT Infrastructure Technical Framework(以下、IHE ITI)」を地域医療連携情報システムに適用するにあたり、日本国内特有の制度や社会状況、ネットワーク環境などを考慮しとりまとめたものである。

本ガイドは、喫緊の課題に応えるべくJAHIS会員各社の意見を集約しJAHIS技術文書として公開するものであり、今後継続的に検討を重ねて改訂を加えていく所存である。国内関係各位におかれては、お気づきの点や各所における適用経験等をご教示いただければ幸いである。

今後、本ガイドによりIHE ITIの各種プロファイルが地域医療連携情報システムに実装されることを望むとともに 、こうした取り組みによる医療情報全般に対する標準化の推進、患者の医療安全の向上、保健医療福祉サービスの向上に貢献できれば幸いである。

本ガイドを取りまとめるにあたり、ご教示ならびにご協力頂いた方々に心から感謝する。

一般社団法人 保健医療福祉情報システム工業会
保健福祉システム部会 地域医療システム委員会


目 次

第1章 本書の位置づけ... 1
 1.1 目的... 1
 1.2 適用範囲... 1
  1.2.1 地域医療連携情報システムの提供範囲... 2
  1.2.2 規格等の範囲... 3
第2章 本書を適用するにあたって... 6
 2.1 地域医療連携情報ネットワークの導入の現況... 6
 2.2 地域医療連携情報ネットワークと地域医療連携情報システムの定義... 6
  2.2.1 ネットワーク構成... 8
  2.2.2 ID管理(患者ID管理)... 9
  2.2.3 データ管理(レジストリ、リポジトリ 構成)... 13
  2.2.4 アクセス権限管理... 14
 2.3 現況の課題についてまとめ... 15
 2.4 現況の課題とIHE-ITI適用による解決策(適用箇所 [範囲])... 16
 2.5 用語について... 18
 2.6 記号及び略語... 20
第3章 本書の読み方... 22
 3.1 本書の構成... 22
 3.2 統合プロファイル適用ガイドの読み方... 23
  3.2.1 「X.1 概要」の記載内容... 24
  3.2.2 「X.2 適用方針」の記載内容... 24
  3.2.3 「X.3トランザクション定義」の記載内容内容... 24
   3.2.3.1 HL7 V3 メッセージのトランザクション定義... 25
   3.2.3.2 ebXML メッセージのトランザクション定義... 25
    3.2.3.2.1 XDSメタデータ... 26
     3.2.3.2.1.1 XDSドキュメントエントリ... 28
     3.2.3.2.1.2 XDSサブミッションセット... 32
     3.2.3.2.1.3 XDSフォルダ... 33
     3.2.3.2.1.4 文書間関係... 34
  3.2.4 「X.4 インターフェース定義」の記載内容... 35
   3.2.4.1 HL7 V3メッセージを使用するトランザクションに対する要求事項... 35
    3.2.4.1.1 HL7 WS Basic Profile 制約... 35
    3.2.4.2 HL7 V3メッセージを使用しないトランザクションに対する要求事項... 36
     3.2.4.2.1 命名規則と名前空間... 36
     3.2.4.2.2 メッセージ定義とポートタイプ定義... 37
     3.2.4.2.3 バインディング定義... 38
     3.2.4.2.4 アドレス指定... 38
   3.2.4.3 MTOM/XOP仕様の文書添付方式... 38
  3.2.5 「X.5 メッセージ定義」の記載内容... 40
第4章 患者ID相互参照管理方式(IHE PIX)... 42
 4.1 概要... 42
 4.2 適用方針... 44
 4.3 トランザクション定義... 46
  4.3.1 患者ID相互参照問合せ(HL7 V3版)[ITI-45]. 46
 4.4 インターフェース定義... 48
  4.4.1 患者ID相互参照問合せ(HL7 V3版)[ITI-45]. 48
 4.5 メッセージ定義... 49
  4.5.1 患者ID相互参照問合せ(HL7 V3版)[ITI-45]. 49
   4.5.1.1 患者ID照会メッセージ
    (Patient Registry Get Identifiers Query (PRPA_IN201309UV02))... 50
   4.5.1.2 患者ID照会応答メッセージ
    (Patient Registry Get Identifiers Response (PRPA_IN201310UV02))    60
 4.6 その他実装上の考慮事項... 75
  4.6.1 PIXマネージャに期待されるアクション... 75
第5章 患者基本情報問合せ方式(IHE PDQ)... 77
 5.1 概要... 77
 5.2 適用方針... 78
 5.3 トランザクション定義... 79
  5.3.1 患者基本情報問合せ(HL7  V3版)[ITI-47]. 79
 5.4 インターフェース定義... 81
  5.4.1 患者基本情報問合せ(HL7 V3版)[ITI-47]. 81
 5.5 メッセージ定義... 82
  5.5.1 患者基本情報問合せ(HL7 V3版)[ITI-47]. 82
   5.5.1.1 患者基本情報照会メッセージ
    (Patient Registry Find Candidates Query(PRPA_IN201305UV02))    82
   5.5.1.2 患者基本情報照会応答メッセージ
    (Patient Registry Find Candidates Query Response (PRPA_IN201306UV02))... 90
 5.6 その他実装上の考慮事項... 100
  5.6.1 患者基本情報サプライヤに期待されるアクション... 100
第6章 施設間文書共有方式(IHE XDS.b)... 102
 6.1 概要... 102
 6.2 適用方針... 105
 6.3 トランザクション定義... 106
  6.3.1 ストアドクエリ [ITI-18]. 106
  6.3.2 文書セットの読出し[ITI-43]. 107
 6.4 インターフェース定義... 108
  6.4.1 ストアドクエリ [ITI-18]. 108
  6.4.2 文書セットの読出し [ITI-43]. 110
 6.5 メッセージ定義... 111 
  6.5.1 ストアドクエリメッセージ [ITI-18]. 111
   6.5.1.1 ストアドクエリ照会メッセージ(Registry Stored Query)... 111
    6.5.1.1.1 クエリパラメータの指定方法... 112
    6.5.1.1.2 クエリパラメータ... 115
     6.5.1.1.2.1 文書の検索クエリ(FindDocuments)... 115
     6.5.1.1.2.2 サブミッションセット検索クエリ(FindSubmissionSets)... 116
     6.5.1.1.2.3 フォルダ検索クエリ(FindFolders)... 116
     6.5.1.1.2.4 全内容取得クエリ(GetAll)... 117
     6.5.1.1.2.5 文書の取得クエリ(GetDocuments)... 117
     6.5.1.1.2.6 フォルダの取得クエリ(GetFolders)... 118
     6.5.1.1.2.7 関連の取得クエリ(GetAssociations)... 118
     6.5.1.1.2.8 文書と関連の取得クエリ(GetDocumentsAndAssociations)... 119
     6.5.1.1.2.9 サブミッションセットの取得クエリ(GetSubmissionSets)... 120
     6.5.1.1.2.10 サブミッションセットと内容の取得クエリ
              (GetSubmissionSetAndContents)... 121
     6.5.1.1.2.11 フォルダと内容の取得クエリ(GetFolderAndContents)... 122
     6.5.1.1.2.12 文書に関連するフォルダの取得クエリ(GetFoldersForDocument)... 122
     6.5.1.1.2.13 関連する文書の取得クエリ(GetRelatedDocuments)... 123
    6.5.1.1.3 ストアドクエリ照会メッセージのメッセージ定義... 124
   6.5.1.2 ストアドクエリ応答メッセージ(RegistryStoredQueryResponse)... 125
  6.5.2 文書セットの読出しメッセージ [ITI-48]. 144
   6.5.2.1 文書セットの読出し要求メッセージ(Retrieve Document Set)... 144
   6.5.2.2 文書セットの読出し要求応答メッセージ(Retrieve Document Set Response)... 144
 6.6 その他実装上の考慮事項... 146
  6.6.1 homeCommunityIdの使用について... 146
  6.6.2 大量の検索結果の扱い... 146
  6.6.3 期待されるアクション... 146
  6.6.4 XDSにおけるアクセス権について... 148
第7章 コミュニティ間文書共有方式(IHE XCA)... 149
 7.1 概要... 149
 7.2 適用方針... 150
 7.3 トランザクション定義... 152
  7.3.1 ゲートウェイ間問合せ[ITI-38]. 152
  7.3.2 ゲートウェイ間文書読出し [ITI-39]. 153
 7.4 インターフェース定義... 153
  7.4.1 ゲートウェイ間問合せ [ITI-38]. 153
  7.4.2 ゲートウェイ間文書読出し [ITI-39]. 154
 7.5 メッセージ定義... 156
  7.5.1 ゲートウェイ間問合せメッセージ [ITI-38]. 156
   7.5.1.1 homeCommunityIdの使用について... 156
   7.5.1.2 ゲートウェイ間問合せメッセージ(Cross Gateway Query)... 156
   7.5.1.3 ゲートウェイ間問合せ応答メッセージ(Cross Gateway Query Response)... 156
  7.5.2 ゲートウェイ間文書読み出しメッセージ [ITI-39]. 156
   7.5.2.1 ゲートウェイ間文書読み出し要求メッセージ(Cross Gateway Retrieve Request)... 156
   7.5.2.2 ゲートウェイ間文書読み出し応答メッセージ(Cross Gateway Retrieve Response)... 156
 7.6 その他実装上の考慮事項... 157
  7.6.1 XCAにおける患者ID管理について... 157
第8章 共通データ仕様... 158
 8.1 識別子... 158
  8.1.1 人が読解可能でない識別子... 158
  8.1.2 人が読解可能な識別子(PIXマネージャによる患者ID)... 158
  8.1.3 人が読解可能な識別子(その他のアクタによる識別子)... 159
 8.2 氏名(漢字・カナ・ローマ字)... 159
 8.3 単純名称... 160
 8.4 性別... 160
 8.5 生年月日... 161
 8.6 住所... 161
 8.7 電話番号... 162
第9章 コード表... 163
第10章 オブジェクト識別子(OID)一覧... 175
第11章 引用規格・参考URL・参考資料... 176
 11.1 引用規格... 176
 11.2 参考URL. 176
 11.3 参考資料... 177

付録1 WSDL. 179
付録2 サンプルメッセージ... 188
 1.    患者ID照会メッセージ(PRPA_IN201309UV02)... 188
 2.    患者ID照会応答メッセージ(PRPA_IN201310UV02)... 189
 3.    患者基本情報照会メッセージ(PRPA_IN201305UV02)... 192
 4.    患者基本情報照会応答メッセージ(PRPA_IN201306UV02)... 195
 5.    ストアドクエリメッセージ... 200
 6.    ストアドクエリ応答メッセージ... 201
 7.    ドキュメント読み出し要求メッセージ... 205
 8.    ドキュメント読み出し要求応答メッセージ... 206
付録3 作成者名簿... 207

 

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